OECU杯 ヒト型レスキューロボットコンテスト 2017 ノウハウ集
ROBOTIS-MINI用モーション
2015年のヒト型レスコンで目視部門第3位に入賞した「アクイーア」(大阪電気通信大学 自由工房HRP)が、実際の競技で使ったモーション(動きのプログラム)を公開します。「アクイーア」は、市販されているROBOTIS社のヒト型ロボットのキットROBOTIS-MINIを少しだけ改造したもので、他の方も容易に真似をすることができるはずです。リンク先をご覧ください(見出しをクリックしてください)。
全般
モーション作成
ヒト型レスコンのためのモーション作成の考え方をまとめてみました。モーション再生方式を前提にしていますが、機種やソフトウェアに限定されない一般的な内容です。初めて参加される方は、これを見ながら必要なモーションを揃えることをお勧めします。
コツや注意事項
実行委員や参加者から集めたコツや注意事項を掲載します。
- 競技台の表面はパンチカーペットです。
- ロボット格闘技などでよく使われている化粧板とは摩擦や弾性が異なります。
- 必ず同等のパンチカーペットの上でモーション作成や操縦練習をしてください。
- ネジの頭や部品の角が引っかかることがありますので、気を付けてください。
- 予備のバッテリを準備してください(コントローラ側も)。
- ガレキは遠くへ運んだり台から落とす必要はありません。救助エリアの円の外にさえ出せば構いません。
- ゴールライン上で止まらずにそのまま進んでください。人形の全身がゴールラインを通過した時を完了と見なします。
サポータは競技エリアに入れません
規定の6.2節において、サポータ(競技者を援助する者)が競技中に競技者エリアに入ることを禁じています。参加される方は、規定の競技場の範囲に十分に電波が届くような装置を準備してください。特に、搭載カメラ部門の場合は、競技中にアンテナを調整することが難しいので注意してください。なお、練習会と本番の日には、会場の無線LANのアクセスポイントを停止するように手配します。
搭載カメラ
無線カメラ
安価で適法な無線カメラが少ないのが悩ましいところです。日本国内で免許を取らずに無線機器を使うには、「技適マーク」の付いた認証済みの機器が必要です。実行委員会の立場としては、この技適マークの付いた機器しか紹介することができません。その条件を満たし、ヒト型レスコンに使えそうな機器には以下のようなものがあります。
- Trek 2000 Ai-Ball
- ひとりぶろぐ:親指サイズの無線LANカメラAi-Ballが便利で楽しい
- Amazon(2016年9月11日現在 7,980円)
- サンワサプライ ワイヤレスWEBカメラ CMS-V36BK
また、スマートフォンを無線カメラ代わりに使うという方法もあり得ます。過去にもそのような参加者がいました(2011年 Androvie)。
有線カメラ
防犯用や自動車のバックカメラ用に安価で視野の広いカメラが出回っていますので、それを使うのがいいでしょう。電源の供給の方法や、ケーブルの取り回しが課題になると思います。
視野角,方向の変更
搭載カメラの映像だけを頼りに移動するには、ロボットの足元が確認できることが必須です。一方である程度遠方の様子も知る必要があります。そのためには、十分に視野の広い(広角な)カメラが望ましいです。視野の広さが不十分な場合は、体の姿勢や向きを変えずに、カメラの方向だけを変更できる仕組みがあった方がいいでしょう。
過去の事例
過去の参加者から提供された事例を掲載します。
2015 ゼムネス
2015年 目視部門第1位、OECU杯受賞。リンク先のブログの記事をご覧ください。
2015 アクイーア
2013 大電通コマドリ-改
2013 弐号機
2013 RB2000SF
動画集
YouTubeで公開している公式動画の中から注目の再生時刻へ飛ぶリンクを集めました。
2015年分はまだ追加できていません.
トンネルくぐり
- トランザー 2014: 台車【道具】うつ伏せに乗り
- HRC-proto 2014: 台車【道具】仰向けに乗り
- 大電通コマドリ―改 2014: 台車【道具】仰向けに乗り
- アクアレイザーRX 2014: うつ伏せ
- KIT‐ロボ 2014: 【搭載カメラ部門】うつ伏せ
- RB2000SF 2014:【搭載カメラ操縦】仰向け
- 飛之助 2013: うつ伏せ
- デルタ 2013: 仰向け
- 弐号機 2013: うつ伏せ
- RB2000SF 2013: 仰向け
- レフレグ 2013: 仰向け、がに股
- ロイド アンドウ 2013: うつ伏せ
- Robovie-PC Ver2.0 2013: うつ伏せ
- フレイア 2012: 仰向け
- 大電通コマドリ-改 2012: 台車【道具】に仰向けに乗り
- RB2000SF 2012: 仰向け
- ブラス 2012: うつ伏せ
- あすらRC+ 2012: 仰向け
段差乗り越え
- トランザー 2014: 滑り台【道具】段差を滑り降りる
- HRC-proto 2014: 片足を段差に引っかけ乗り越え
- 大電通コマドリ―改 2014: 腰を段差に乗せて乗り越え
- アクアレイザーRX 2014: 上半身を段差に乗せて乗り越え
- KIT‐ロボ 2014: 【搭載カメラ操縦】上半身を段差に乗せて乗り越え
- RB2000SF 2014: 【搭載カメラ操縦】階段【道具】階段を登る
- 飛之助 2013: 段差上で前転
- デルタ 2013: 段差上で前転
- 弐号機 2013: 段差上で後転
- RB2000SF 2013: 段差上で前転
- RB2000SF 2013: 段差上で前転
- レフレグ 2013: 踏み台【道具】を利用、段差上で前転
- ロイド アンドウ 2013
- Robovie-PC Ver2.0 2013: 立ったまま段差上に
- フレイア 2012: 段差上で前転
- 大電通コマドリ-改 2012: 段差上に腰を下ろして
- RB2000SF 2012: 段差上で前転
- ブラス 2012: 段差上に腰を下ろして後転
- あすらRC+ 2012: 段差上で前転(左肩のカメラは前転前に収納)
ガレキ除去
- トランザー 2014: 手で勢いよく弾き飛ばす
- 大電通コマドリ―改 2014: 両腕で積まれたガレキを持ち上げ除去
- 大電通コマドリ―改 2014: 両腕で低いガレキを持ち上げ除去 その1
- 大電通コマドリ―改 2014: 両腕で低いガレキを持ち上げ除去 その2
- アクアレイザーRX 2014: 両腕で積まれたガレキをち上げ除去
- アクアレイザーRX 2014: 片腕でガレキを外に出す
- アクアレイザーRX 2014: 両腕で低いガレキを持ち上げ除去
- KIT‐ロボ 2014: 【搭載カメラ操縦】片腕でガレキを外に出す
- RB2000SF 2014: 【搭載カメラ操縦】両腕でガレキを持ち上げ除去
- RB2000SF 2014: 【搭載カメラ操縦】片腕でガレキを外に出す
- 飛之助 2013: 頭上に持ち上げ後ろへ投げる
- 飛之助 2013: 頭上に持ち上げ後ろへ投げる
- 飛之助 2013: 頭上に持ち上げ後ろへ投げる
- 飛之助 2013: 両腕で左右のガレキを同時に除去
- RB2000SF 2013: アナログスティックで微調整して横へ押す
- RB2000SF 2013: アナログスティックで微調整して横へ押す
- RB2000SF 2013: 両手で持ち上げて移動
- 大電通コマドリ-改 2013: 脚で蹴り出す
- 大電通コマドリ-改 2013: 高い位置のガレキを横へ
- 大電通コマドリ-改 2013: 低い位置のガレキを横へ押す
- Robovie-PC Ver2.0 2013: Kinectを使った操縦
- フレイア 2012: 両腕で持ち上げて横へ
- フレイア 2012: 頭上に持ち上げ後ろへ投げる(バックドロップ)
- 大電通コマドリ-改 2012: 両手で持ち上げて横へ
- RB2000SF 2012: 両手で持ち上げて移動
- RB2000SF 2012: アナログスティックで微調整して横へ押す
- ブラス 2012: 両腕で左右のガレキを同時に押しのけ
- あすらRC+ 2012: アナログスティックで微調整し大きな手でつかんで
要救助者搬送
- トランザー 2014: 大きな手で要救助者を持ち上げるが…
- アクアレイザーRX 2014: 腕立て伏せの体勢から要救助者を抱え上げる
- KIT‐ロボ 2014: 両脇に手を入れて抱え上げる
- RB2000SF 2014: 首と脚を手先の枠に入れて
- 飛之助 2013: 両脇を抱えて
- RB2000SF 2013: 首と脚を手先の枠に入れて
- 大電通コマドリ-改 2013: 頭と脚を抱え上げて
- レフレグ 2013: 両足を持ち上げて(競技後のデモ)
- Robovie-PC Ver2.0 2013: 手で頭と脚をつかんで抱え上げる
- RB2000SF 2012: 首と脚を手先の枠に入れて
- ブラス 2012: 両脇を抱えて
- あすらRC+ 2012: 胴体を手でつかみ脚を支えて